婚活講座３

時代や価値観が変わった

私が結婚した1983年当時は職場の上司や取引先の社長や部長や課長が、また近所のおじさん、おばさんが社内結婚や自社の社員、自分の甥や姪をくっつける世話を当然のようにやいていました。

銀行や商社など女性の多い企業では入社する女性も将来出世しそうな男性社員を探すために入社して早く良い男を捕まえて専業主婦を目指すというのが当たり前。

雇う企業もはなからそれを良しとしていて良妻になりそうな女性を採用していた節があります。

むしろ有望な男性社員には早く身を固めて責任を持って仕事に励んでもらいたいという考えがありました。

せっかく経費をかけて採用した男性社員です。

身を固めて(ある意味転職の自由を奪って)会社に働き続けるさせることが企業にとっても都合が良かったからです。

女性は雇用しても数年で結婚退職するので4年制大卒より高校卒の方が少しでも長く働き元が取れると高卒の方が珍重されていたような時代でした。

互いに結婚を勧められるということはそれなりに自分を認めてくれている証だと悪い気はしないというのが当時の世の中でしたので周囲は好きなだけお節介を焼いていました。

しかし今はそんな事をしようもんならセクハラで訴えられてしまいます。

職場は仕事をする所でそれ以外のことでとやかく言われる必要はない。

ましてや結婚は個人的な事なので個人的領域にまで入り込むのはたとえ上司や社長でも余計なこと。

ですから今の時代では周囲の人に代わって結婚紹介業者がその役目を負っていると言っても過言ではありません。

しかしこうなると１つの大きな問題があります。それは本人がその気にならないとどうしようもないという事です。昔は本人がその気にならなくても周りがヤイヤイ言ってその気にさせる。

友人もドンドン結婚していく。

自分もそろそろという気持ちに自然になってくる。

男は学校を出る前に自動車免許を取ってから就職、就職して数年経つとそろそろ結婚という路線が引かれていて多くの若者はそのレールの上を何となく受け入れている男性がほとんどでした。

しかし今はライフスタイルが多様化して就職も結婚も数ある選択肢の１つになっています。

これを否定するつもりはありません。

選択肢が多様化してこの生き方でなければならないということはなくなっただけで、昔だってそのような生き方をする人は沢山いました。

ただ奇異な目で見ていた周囲も変化して結婚しない人もいて当然だと受け入れるようになったのです。

その為自主的に婚活をしない人はそのチャンスは向こうからはやって来ないことになりました。

自由な環境が整っているが故に待っていても何も与えてもらえない時代になってきたように思えます。